社会福祉法人 春日福祉会 春日中央保育園

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コラム

=臨時投稿=
●唐突ですが、「適正価格」という言葉はご存知かと思います。これはちょっと横に置いておいて、「価格破壊」という言葉もご存知でしょう。ダイエーだか、ジャスコだか、スーパー業界あたりから言われだして、今や全ての業界(産業)に浸透しつくした、猛々しい響きを持ち、聞く者にどこか勇気さえ与えるごときこの言葉。本当に素晴らしいことなのでしょうか。例えば農業...。小売業界(スーパー業界)は、「この時代、どんな形を取っても価格を下げることに反対する者は消え去るのみだ」と生産者にのたまう。言われた生産者は、生きて行かなきゃなんないので、安くする為ならなんでもする。農薬も除草剤も使いたい放題...。農薬・除草剤、酸化防止剤、着色剤、その他諸々食品に何がはいっていようが、それはみんな厚生労働省の基準を満たしたものなのだから、それでいいんだ、構わないんだと叫びまくる。
最近中国から輸入した野菜から、基準をはるかに超えた残留農薬が検出された。安くしろ安くしろと生産者に強要すると、低賃金の外国でも、農薬を大量に使わないと安く作れないからそうなってしまう。ある作家は言う。「生産者に安く作れと強要するってことは、労働時間はそのままで賃金を下げてろというのと同じである」と。まさにその通りである。これでは、「価格破壊」ではなく「品質破壊」である。ここでさらに言わせてもらえば、農薬の残留基準そのものが安全を保障するものではなく、この程度なら害は低いというだけのもので、絶対無害という訳ではない。論より証拠にこの基準はころころと時代によって変わっている。生産者だって本当はいい物を作りたいに違いない。それを安く作るのが第一となったら、彼らだって食っていくためなら何だってするしかない。そして消費者は安いだけでろくでもない物を食べさせられることになる。携帯やメールに多額のお金を使い、カラオケやパチンコ等に何万円も使いながら、食べる物には10円でもケチる。これでは身体も駄目になり、精神もやせ衰えるばかりである。これが今の日本(人)の実態なのである。世の中のお母さん方、あなたは家庭における食害の防人〔さきもり〕なのですよ。出費も気がかりでしょうが、今の日本、食料自給率も国民のエンゲル係数も低すぎます。元気出して頑張っていただきたい。
まさか、お母さん、あなたまでも、アメリカが持ち込んだ、歪んだ自由経済主義に毒されていませんよねぇ!
ついでに職員にも言っておこう。水で洗って食すよう小さく書いてあるスーパーで売っている袋入りカット野菜、まさかそのまま食っちまってないよなあ。そこに使われているのは殆どが輸入物、前述の中国野菜、香港じゃ毒菜、中国本土では問題菜と呼ばれているらしい。であるからにして、香港あたりでは、日本、特に福岡の農産物が、高価であるのにかかわらず、飛ぶように売れている。福岡ブランドの野菜・果物の異常人気はTVでも最近紹介されていた。中国農業の先行きにも暗雲がたちこめている。それなのに輸入野菜洗わずに食っちゃったら、まるで硝酸態窒素・残留農薬・細菌の踊り食いだ。ちなみに、ヨーロッパでも中国でも、日本ももちろん、もともと野菜を生で食べる習慣は無かったのだよ。前置きが長くなっちゃったので、適正価格の奥深くまで進めそうもない。続きは次号にて。多少ショッキングな内容もでてきますがお楽しみに!
「レンダリングプラント」...とつけんなか えずかですよー。

=臨時投稿 続編=
●前回は、野菜の事を前置きとして書かせてもらったんで、次はいよいよ肉の話。前回冒頭に「適正価格」と言ったのでるが、某ファーストフードが販売していた59円や65円のハンバーガー。よーく考えてみると、65円ちゃパン1個の値段より安かねえか?ほとんどタダでばらマクド(ある本の受け売り)なーんちゃって。この某社は世界中にネットワークを持ち、瞬時にその時点での世界一安い牛肉をおさえる事ができるんだそうな。うーんグレイト。ん?ちょっとまて、ちょっとまてぃ。世界一安い牛肉ちゃどんな肉やねん。そしてここで100g10円の輸入牛肉の怪が出現するのである。(インターネット健友館狂牛病問題についてより)
牛からより多くの牛乳や牛肉を、より早くとり、生産性を上げ、より多くの利潤を上げるにはどうすれば良いか。行き着いた先には、人間のエゴが生んだ凄まじいものがあるのでござるよ。イギリスで生まれ、イギリスやアメリカで完成されたこのシステムの物語は、先ず牛にウシホルモンを投与することから始まるのである。1930年には乳牛の一日平均乳量は5㎏だったのが、ウシ成長ホルモンを投与するようになってからは、何と22㎏に増えたのである。が...投与された牛は、妊娠と乳汁分泌サイクルを人工的に管理されるため、体力の消耗が著しい。なな、なんと20~25年の平均寿命が5年以下となってしまうのだ。ヤイヤイテメーら!鯨食う日本や、犬食う中国や韓国の食文化を野蛮扱いしやがって。テメーらのほうがよっぽど動物虐待してんじゃねえかよ。話が横にそれてしまった。さらに消耗する牛は病気にかかりやすいので、飼料に厚生物質を混ぜ続けることとなる。その結果厚生物質の残留物がまぎれこんだ牛乳ができ、牛の妊娠率は低下し、子牛の出生率も低下するというありがたい事が起こってしまう。人間好みの乳脂肪率の高い牛乳や、牛の体格を大きくし、沢山の肉を手に入れるために次に必要となるのが、蛋白質に富む「濃厚飼料」と呼ばれるものである。さて、この飼料、どこで作られ、中身は一体何なのだろうか。
トウモロコシや大豆等を連想したあなた、あなたは素晴らしい人にちがいない。そして巨大企業や国家にとっては実に都合のいい人にもちがいない。やっとレンダリングプラントの話の入口までたどり着いた。アメリカ人ジャーナリスト、キースウッド氏の告発レポートを紹介する。「…米国サウスカロライナ州のとある場所にレンダリング・プラントがある。その工場の床には〔原材料〕である何千頭もの動物の死骸が眠っている。犬や猫、蓄牛や羊、豚や馬、の頭とヒズメ等うずたかく積まれていて、これから加工処理されるのを静かにまっている。90度の熱で…」「…その死体の上でウジ虫のように見える、大型ハンカチでマスクをした2人の男が10フィートの深いステンレス・スチールの穴の中へ、“原材料”、すなわち死んだ動物達を詰め込んで、機械を動かし始める。作業員達は、汚い仕事をするためにメキシコからやってきた、証明書を交付されていない労働者だ。」「穴の底の巨大なハンドル付きラセン機が回り始める。骨がポンポンと音をたて、肉がギュッギュッと絞られる音が、忘れようにも忘れられない悪夢の世界から響いてくる。“レンダリング”とは、水分と脂肪を取り除く為に、“原材料”である動物の体をクッキングする加工である。」こうして搬入された“原料”は「油脂」「骨粉」「肉粉」などに分離され出荷される。リサイクルされた肉と骨の粉末は、蛋白源、又はその他の栄養源として家畜の配合飼料やペットフードに化けるのである。油脂は後で出てくるが人間用にも使われる。アメリカだけで動物達の死骸が毎日何百万トンものこの〔魅力ある食べ物〕に生まれかわる。そう、やっとわかってもらえてきたかと思うが、普段我々が、「肉骨粉」とだけ知らされているものは、かようにおぞましい物だったのだよ。

日本にもレンダリング・プラントは存在する。動物愛護センターとか動物指導センターとか呼ばれているらしい。この名称、ブラックユーモアにしても不気味すぎる。野犬狩り、野良猫などは此処へ送りこまれ、殺され、ミンチに刻まれ、様々な製品原料となって送り出される。それは「医薬品原料」であり「ゼラチン原料」であり「化粧品原料」「ドリンク剤原料」「食品原料」「家畜飼料原料」「ペットフード原料」だそうな。つまり家畜が死んだ家畜を喰う。ペットが死んだらペットが喰う。実に無駄のない共食いのシステムが完結しているのである。何だか気分が悪くなってきちゃった。前記色々の原料を見てぎくりとしたり、まさかと思った方もおありだろうが、脂肪又は獣脂は石鹸や口紅、その他化粧品に使うことは昔から言われていたし、狂牛病がイギリスで発生したとき、衝撃が走ったヨーロッパ各国ではイギリスからの「輸入禁止」が牛肉は言うに及ばず、ゼラチン、キャンディー、クッキー、口紅、咳止めまでおよんだ理由がこれで良くわかるではないか。どういうわけかこれらの事はあまり日本には伝わってこなかった。恐ろしい。さてさてかようにして、蛋白サプリメントを使った共食い用の安すーか飼料(だって材料はタダの動物の死骸なんだもん)のおかげで、安すーか肉が生産されている。このような飼料には狂牛病やスクレイピー(狂羊病)で狂い死にした牛や羊が過去山ほど使用されている。恐ろしい。話は少しずれるが、今中国では空前の牛肉食ブームである。牛で大成功をした牛肉大王なる人物もいるらしい。その陰でアメリカの国際飼料メーカーが中国に押し寄せている。中国人よアメリカにだまされるでねぇ。牛に、犬や猫や牛を喰わせ、それを食っちまっているといまに取り返しのつかない事になるぞー。と、65円ハンバーガーや290円牛丼を食いまくってきた国の人間として言っておこう。今回書いたことは、何も大袈裟なことではない。書物やインターネットからひっぱってきたものばかりである。真偽のほどはご自分でお調べ願いたい。レンダリングプラントでインターネット検索すれば沢山の記事が載っているし、なんとレンダリング・プラントが売られている。
とにかく「価格破壊」されたものには危険がつきまとう。それを言いたかったのである。
さて、世の中のお母さん、それでもあなたは、激安輸入肉を家族にお食べさせますか!

新年明けましておめでとうございます。
去年の1月の園だよりでは、自衛隊のイラク派兵について子供達との関連から私の思いを述べさせていただきました。はたして今年はどんな年になるのでしょう。さて、昨年の園便りについて、幾人かの保護者のかたにお呼びとめいただき、ご質問をいただきましたので、少し述べさせていただきます。
「価格破壊されたものには危険がつきまとう」と言う事に関して、具体的になにか生じているのですか?との質問等についてですが、20世紀後半はエイズの時代、21世紀前半は狂牛病の時代とさえ言われています。数字のばらつきは多少ありますが、今後多くて1000万人、少なく見ても350~400万人が狂牛病で死ぬだろうとヨーロッパの学者達は言っています。狂牛病の潜伏期間は遅発性で、早いもので5年、普通10年~20年とされています。そうです、2020年まで位に、今の子供たちが青春を謳歌するころに、この取り返しのつかない悪魔の疾病が爆発し暴走することになるのです。では日本はどうなのか。EUは「狂牛病発生危険性リスト」を発表していますが、最悪はレベル4でイギリスとポルトガル、日本はその次のレベル3に堂々の入賞をはたしています。なぜ?1つは例の肉骨粉飼料。ヨーロッパから日本へこの動物性飼料が毎年4万トン入ってきているという事実。さらに東南アジアの国を経由して入ってくるのもあるという事実。なぜ経由で入ってこなければならないのか?そして価格破壊された食肉を大量消費しているということ。これは、日本の産地表示のありかたにも大きな問題があるのですが・・・。肉そのものを輸入販売する場合は、産地=国名を表示しなければなりませんが、国内に持ち込んで、どこかの工場で加工すれば、その加工地が=産地と化けるのです。メキシコ産のウニが下関に運ばれ加工され、国産瓶ウニとしてお土産コーナーで販売されている。紀州には毎年大量の梅が台湾より運び込まれている。ブラジルから届いたそば粉は、信州で国産10割そばなんてものに化けているのです。よく考えてみるとそりゃそうでしょう。下関周辺に大量のウニが生息しているなんて、とても思えませんよね。我々は各地の特産物が、その収穫量より、はるかに大量に販売されている事にもっと真剣に目をむけるべきだったのかもしれません。アメリカの牛肉が輸入禁止になってしばらくして、宮城県知事が上京し、アメリカ牛肉の早期輸入再開を申し入れたことは耳に新しいことです。ん?仙台名物牛タンはアメリカ製だったのか!闇のルートまで使って危険かもしれない飼料と牛肉が大量消費されている国、それがレベル3 日本なのです。ちなみに豚や鶏は大丈夫?かですって。そりゃ大丈夫じゃないに決まっているでしょう。だって動物性飼料のお得意さんは、養豚や養鶏の世界なのですから。特に鶏は出荷期間が短いので、発病までに出荷が完了しているのではないかとも言われています。

やはり「適正価格」は存在し、「価格破壊」された物は「品質破壊」を免れず、危険がつきまとうと言う事にならざるを得ないでしょう。狂牛病の原因子プリオンは病原体ではありません。350度の熱でも死なず?冷凍状態でも、又、乾燥した脳細胞の中でもいつまでも生き続ける事が出来るのです。そう、あの肉骨粉の中ででもその時を待っているのです。次に怖いのは国の対応です。国は狂牛病問題を国民の目からそらし、なんとなくうやむやな状態にしたいとの姿勢がみえみえなのです。日本がレベル3にある事を国民に知らせてない事に、ヨーロッパの学者は首をかしげています。農水省はヨーロッパの基準が厳しいからと言い訳しています。人の命にかかわる問題なのにですよ。薬害エイズの時とあまりにも似た状況のように思えてなりません。肉骨粉にしてもその内容や製法など故意にしらしめなかったとしか思えません。我が国でもすでに狂牛病患者が発生しているにもかかわらず、ほとんど知らされていない。肉からなのか、それとも硬膜移植に起因するものなのか。硬膜移植による感染も悲惨なものがあり、「厚労省は、感染の恐れのある硬膜輸入を承認し、移植を放置した」として、遺族は裁判を闘い続けています。TV番組にNHKスペシャルというのがあります。これは通常、新放送と再放送とが対になって、連鎖のような番組編成をとっています。具体的には、週末の夜に新放送が流れ、翌週末の日中に再放送が流れる編成となっています。さらに優秀な番組は、週末深夜に再々放送というかたちをとっています。2001年9月16日「狂牛病・なぜ感染は拡大したか」というスペシャルが放映されました。色々なメディアによる報道の中で、これ以外真実に近づいた報道はあまりないと言われています。が・・・どういう訳かこの番組は再放送されなかったようです。私は残念ながら見過ごしてしまいました。本当に残念です。おそらくこの番組は、当分、いえいえ永久に日の目をみないでしょう。激安を誇る企業は特に子供たちを狙っています。子供の時に餌づけしておけば、将来にわたって末永く食っていただけるからです。感染肉(食用)1~5gを食しても感染すると言われています。今の時点では、治療法は皆無です。感染したら確実に死が待っています。その症状は、はじめ物忘れ、そして頭痛に悩まされ、歩行困難になり、足がよろめき始める・・・そして幻覚。体の筋肉が麻痺し、発作や時折の痙攣に襲われる。痴呆症状進み思考力が鈍ると、自分が誰かもわからなくなる。そして、立ち上がる事も話す事も見る事も、食べ物を口にする事もできなくなり、衰弱から肺炎を引き起こすか、痩せ細ってゆっくりと死んでいくのです。我々大人はどうでもいいでしょう。どうせ先行きあまりありませんから。20年後の発症なら、まあ・・・。でも子供たちはお母さん方が今この時しっかりと守ってあげないと。安けりゃいいとだけ思っていると、この子達が、恋愛をしたり、仕事に励んだり、勉強に没頭するころに、頭痛に悩まされ、足のよろめきが始まるかもしれないのです。
※今回の一連のコラムは、しばらく更新せずに記載しておきます。